大量生産、大量消費文化のアメリカも、エコロジーやリサイクル意識の高まりから地域ごとに細かくゴミ分別のルールが設けられてきています。居住自治体のルールを理解し、正しくリサイクルしましょう。
※このページは「ライトハウス全米版 2026年春夏の増刊号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
市の定めるプログラムでリサイクル容器に
California Department of Resources Recycling and Recovery の統計によると、2024年にカリフォルニア州から出たゴミの総量は年間7720万トン。これは、州民1人が1日に約6.2ポンドのゴミを出している計算になります。そのうち58%の4470万トンが埋め立て処理されています。日本と異なりアメリカでは埋め立て処理が主流ですが、いくら広いアメリカとはいえ、埋め立て地は無限ではありません。同統計によると3240万トンがリサイクルされており、これは全体の42%に過ぎません。
例えばカリフォルニア州では、ゴミ排出量の75%をリサイクルするよう目標設定していますが、例年40%台と半分を切っているのが実状です。しかし、私たちが出すゴミの半分はリサイクルできます。住んでいる自治体の定めたプログラムに従って分別し、衛生局から貸与される専用容器でゴミ出しするようにしましょう。
家庭から運ばれたゴミはMaterial Recovery Facilityと呼ばれるような分別施設で、数百人の人手によって、ガラスは色別に、プラスチックはリサイクルマークの番号ごとに、紙はそのタイプごとに選別されています。
私たちがすべきことは、リサイクルできるかどうかを正しく判断し、分別すること。そして、缶やビン、ペットボトルなどは洗って捨て、アルミ缶はつぶしてから捨て、また、破損してしまったガラス容器は新聞紙などにくるみ、普通のゴミとして捨て、段ボール箱は平らにしましょう。
地域によっては、スーパーの駐車場で民間業者がアルミ缶やペットボトル、新聞紙などの資源ゴミを回収しています。重さや数によってはスーパーの買い物券や現金に交換できます。
2026年1月時点でカリフォルニアやニューヨーク、ハワイ、ワシントン州など12州が、州全体でスーパーなど小売店でのプラスチックのレジ袋が禁止となり、紙袋が有料で販売されています。レジ袋の禁止・有料化の動きは全米の潮流ですので、エコバッグなどを持参する習慣をつけましょう。
不法に捨てると罰金・環境や人のために寄付も
乾電池や蛍光灯、電球、中身の残ったペンキ缶や化学薬品、庭の肥料や殺虫剤、モーターオイル、車のバッテリー、アンモニアベースの洗剤、オーブンクリーナーなどは家庭内危険ゴミ(Household Hazardous Waste)として専門の業者に回収を依頼、もしくは収集所に持ち込む必要があります。(”Household Hazardous Waste Collection”で検索すれば、最寄りの業者やセンターが見つかります)。
不要になった電化製品にはコンピューターモニターやテレビ、プリンター、携帯電話、ラジオなどが含まれますが、冷蔵庫、ディッシュウォッシャーなど大きなものは通常引き取ってくれません。Earth911(https://earth911.com)では、リサイクル品別に引き取ってくれるショップを検索できます。
家具や衣料、家庭内雑貨は、アメリカ全土に回収ボックスを設置しているSalvation Army(www.salvationarmyusa.org)などの慈善団体に寄付してもいいでしょう。大きな家具や大量の衣料などは、事前に連絡をすれば、自宅まで取りに来てくれます。こうした団体は不要品を災害地域に寄付しているので、不要品の再利用として、有意義な方法です。
また、街で見かけるThrift Shopでは、買い取りや寄付を受け付けています。こうした寄付は、税控除の対象となります。寄付をした際に受け取るレシートは、確定申告のために保管しておきましょう。時間に余裕があるなら、ガレージセールを開催して不要品を処分するのもお勧めです。
リサイクル容器に入れて良い物・悪い物(カリフォルニア州トーランス市の場合)
良い物
- ダンボール箱(平らにしておく)
- シリアル、スナック類の箱
- 新聞、雑誌、書籍
- ファックス、プリンター用紙
- ジャンクメールと封筒
- 牛乳のカートン容器
- アルミ缶、アルミ容器、ブリキ缶
- ガラスびん、ガラス容器
- プラスチック容器(コンテナ下部に1~7の番号と記載されているもの)
- シュレッダーにかけた紙(紙袋やリサイクルできる袋に入れる)
悪い物
- 汚れたペーパーカップ、皿
- 写真、陶器、電球、鏡
- アイスクリームのカートン容器
- 生理用ナプキン
- ペーパータオル
- トイレットペーパー
- 窓ガラス
- 鍋、フライパン
- リサイクルナンバーのないプラスチック容器など
住んでいる地域のリサイクルプログラムは、アメリカ全土を対象としたサイト(https://earth911.com)でZIPコードを入力して調べることができます。ロサンゼルス・カウンティーのゴミ処理については、1-888-CLEANLA(253-2652)もしくは、https://cleanla.lacounty.govで調べられます。

